OUR STORY
—たどりついた美味しさ
葉の生育を見極め、晴天の限られた数日に摘みとった品質の確かな茶葉に希少な焙煎を施します。仕入れを年に一度に限定することでたどりついた味わいです。

アミノ酸最大の一番茶の1番を摘む
一番茶であっても、地表に近い葉ほど陽の光が届きにくく、うま味成分は減少します。また、雨に濡れた葉は酸化が進み品質が落ちやすく、雨天が続くと葉が急成長することでミネラルや栄養素が薄まり、味わいに影響が生じます。一番茶のシーズン中であっても、味の低下は避けられません。
一番茶には、3番茶の約四倍ものアミノ酸が含まれますが、真の美味しさの鍵は、生育と天候を見極め、「いつ、どの部分を摘むか」にあります。

仕入れを複数回に分けることも品質に揺らぎが生じます。私たちは初代に倣い、「良い時期」の「良い部位」を「年に一度だけ」仕入れることにこだわります。味わいをまもるための、変わらぬ工夫です。
はっと、芳し。



茶葉には、手間と時間を惜しまず、丁寧に焙煎を施しています。今では希少な伝統製法の「火入れ」が、味わいを決める要。焙煎が生み出す芳醇なアロマこそ、正茶の品格を象徴する薫りです。
焙じられた茶葉はその熱で細かく砕け、若芽の先端は写真のように丸みを帯びます。焙煎後は、抹茶と同じ粒度まで丁寧に挽き上げています。製造の過程で成分を後から加えることは一切せず、茶葉そのものの良さを引き出すことを大切にしています。そのため生産量は限られますが、いつ手に取っていただいても変わらぬ美味しさをお届けしています。
